「おりものが水っぽい…」もしかして病気では?原因とチェックポイント

水っぽいおりものが出る原因とチェックポイント

水っぽいおりものが出た時には以下の可能性が考えられます。

排卵日付近

排卵日付近に分泌されるおりものは生理前に分泌されるおりものよりも水っぽくサラサラした状態になります。
これは排卵日付近に分泌されるおりものには精子が卵子にたどり付きやすくするためという役割があるからです。

クラミジア頸管炎・カンジダ膣炎・細菌性腟炎

排卵期以外に水っぽいおりものが大量に出てくる場合には性感染症である可能性が高くなります。

クラミジアの感染はほぼ性交渉によるものです。
早く治療すれば簡単に治る性感染症ですが、放置すると卵管炎になったり不妊症につながる可能性があります。

カンジダ膣炎や細菌性膣炎は性交渉がなくても罹患することがあります。
疑わしい場合には婦人科を受診して治療を行いましょう。
また感染していた場合にはパートナーも一緒に治療を行って下さい。

妊娠の可能性

妊娠すると女性ホルモンの分泌量が増えます。
特に妊娠初期にはおりものの量が増えることが多くなります。

生理予定日を過ぎたのに生理が来ず、水っぽいおりものが見られた場合には妊娠している可能性が高くなります。
妊娠検査薬や産婦人科で妊娠の有無を確認しましょう。

体調不良・疲労・不規則な生活・睡眠不足

体調不良や疲労、不規則な生活をしていると自律神経の働きが乱れてホルモンバランスが崩れてしまいます。
するとおりものの状態が変化してしまうことがあります。
心当たりのある方は体を休めて休息を取るようにしましょう。

水っぽいおりものと月経周期には関連がある

水っぽいおりものが出るのは異常なことではありません。
健康な女性であれば毎月排卵日付近におりものが水っぽくなるのです。

おりものが多く出るのは、排卵日付近と生理前です。
生理前のおりものは白濁してドロっとしたおりものが出て粘り気のある状態となります。

反対に排卵日は少し水っぽくなります。
透明でとろりとしたような粘度の高いおりものが分泌されます。

おりものは人によって色や臭い、量や状態は異なります。
沢山出る人もいれば、体質的にほとんど出ない人もいます。

自分なりのおりものの変化パターンを知っておくと「排卵日が近いな」、「もうすぐ生理が始まる」ということが分かります。
おりものが水っぽいのは、排卵日付近だからと判断することができます。

ただし…

  • おりもの量が通常の排卵日付近よりも多すぎる場合
  • 変な臭いがする場合
  • 灰色がかった色をしている場合

…など、いつもと違うなと思った時には要注意です。
よく観察して異常を感じた時には婦人科を受診しましょう。

水っぽいおりものは妊娠の兆候かも

おりものは排卵期に精子を受け入れやすくするために水っぽい状態に変化します。
妊娠に備えてエストロゲンという女性ホルモンが働くのです。

受精・着床が無事に成功すると、ホルモンの働きは更に変化します。
水っぽいおりものの量が増えます。

これは大切な胎児を細菌感染から守るために分泌されるのです。
またこの時期、子宮内に胎嚢が形成されるため、少しおりものに血が混ざることがあります。
(ピンク色のおりもの、茶色っぽいおりものが出ることがあります)

妊娠初期のおりものは必要不可欠なものです。
デリケートゾーンがベタベタとして気持ち悪さを感じるかもしれませんが、過剰に拭き取ったり洗ったりするのをやめておりものシートなどを活用して対策をして下さい。
せっかく胎児を守るために分泌している意味がなくなってしまいます。

ただし、おりものの状態が変化しないからと言ってそれだけで妊娠の有無を判断できるものではありません。
おりものは個人差が大きいので変化が大きい人もいればあまり変化が起きない人もいます。

生理予定日を過ぎても生理が来ず、妊娠が疑われる場合にはおりもので判断せずに妊娠検査薬や産婦人科できちんと検査をして下さい。

水っぽいおりものが大量に出る場合は病気の可能性も!?チェックポイント

おりものの量があまりにも多い場合には病気の可能性も疑いましょう。

おりものの量には個人差があります。
体質的に沢山分泌される人もいれば、逆にほとんど分泌されないという人もいます。
おりものシートを毎日付けて対策をしなければいけないという人がいる反面、トイレで拭くだけで十分と言うこともいます。

ですから、おりものが多い=病気とは言うことができません。
元々体質的におりものが多い人の場合は、それで正常だからです。

しかし…

  • いつもはおりものの量が少ないのに、急に量が増えた
  • いつも多めだけれど、いつも以上に大量に分泌される

という場合には要注意です。

急に大量に分泌されるようになったという場合で、

  • 臭いがする
  • おりものシートで対処できないほど大量に出る
  • 色が付いているという場合

こんなときはクラミジアやカンジダ膣炎などに感染している可能性があります。

特にカンジダ膣炎は性交渉がなくてもかかってしまう病気です。
性交渉がないから性感染症にかかっていないと思い込まずに異変を感じた場合には婦人科を受診して検査を受けてください。

水っぽいおりものが出る病気1/クラミジア

水っぽいおりものが出る病気にクラミジア感染症があります。
クラミジア菌が子宮頸管に感染すると、子宮内部にクラミジア菌が侵入するのを防ぐためにおりものの分泌が増えます。

更にクラミジア感染によって子宮頸管炎を起こすと膿が出ます。
このためおりものに水っぽい膿が混ざります。

  • 膿のような分泌物が出る
  • 排尿時に痛みがある
  • 性交時に痛みがある
  • デリケートゾーンに痛み/痒みがある
  • おりものの量が増えた、変な臭いがする

上記のような症状が出た場合、クラミジアに感染している可能性があります。

クラミジアは日本で最も感染者数の多い性病です。
女性の患者は男性の2倍いるといわれていますが、およそ80%の人は全く症状を感じません。

しかし気づかないまま放置してしまうと子宮頸管から子宮、骨盤内へと感染が広がり、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎などを引き起こします。
HVに感染するリスクを高め、不妊症の原因となることもあります。
少しでも異変を感じた場合には放置することなく病院を受診しましょう。

感染ルートはほとんどが性行為です。
感染が疑われた場合にはパートナーも一緒に検査を受けてもらいましょう。

クラミジアは性器以外の喉、目、肛門に感染する可能性があります。
オーラルセックスだけではなくディープキスでも感染します。

婦人科を受診する勇気がない、何らかの理由で受診が難しいという場合には自宅で検査を受けられる検査キットも販売されています。
いずれにせよ不安になった場合にはなんらかの検査を受ける必要があります。

水っぽいおりものが出る病気2/カンジダ膣炎

水っぽいおりものが出る病気にカンジダ膣炎があります。
カンジダ菌は健康な女性でも持っている常在菌ですが、疲れやストレスなど抵抗力が低下すると活動が活発化し炎症などを起こします。

女性の5人に1人、約20%の人が経験する病気です。
元々持っている菌が活性化するので、性経験がない子供や長く性交渉をしていない高齢の女性でも感染するおそれがあります。
症状が軽い場合には、体力の回復とともに自然治癒していることも多いので、そもそも発症したことに気付いていないケースもままあります。

  • 膣および周辺のかゆみ
  • 白い/酒粕(カッテージチーズ)のようなおりものが出る
  • おりものの量が増える
  • 膣にヒリヒリした刺激や熱感がある
  • デリケートゾーンに発疹や発赤がある
  • 排尿時の痛み
  • 性交渉時の痛み

上記のような症状が出た場合、カンジダ膣炎に感染している可能性があります。

主な原因は前述のように体調の崩れです。
性交渉で感染することもありますが、基本的にはホルモンバランスの変化やストレス、糖尿病、ステロイド、抗生物質の使用による免疫の低下などです。

症状が悪化してしまうと自然治癒するのは難しくなります。
悪化する前に婦人科を受診して検査を受けるようにしましょう。

カンジダは誰もが発症する可能性を持っており、比較的何回も再発する病気です。
はじめての時は判断に迷うかもしれませんが、2回目以降は「また発症してしまった」とすぐ気がつくでしょう。

再発してしまったカンジダ膣炎は市販薬も販売されており、自分で治療することができます。
はじめての場合には他の性感染症と間違えている可能性もあるため、まずは婦人科を受診すべきでしょう。

水っぽいおりものが出る病気3/細菌性腟炎

細菌性腟症患者の約50%は自覚症状がありません。
ストレスや体力の低下などで膣内の環境が乱れると常在菌が過剰に繁殖することで発生する病気です。

性交渉を通して特定の細菌に感染したというよりは膣内の善玉菌が減少した結果、雑菌が繁殖し臭いなどの症状が表れます。
若い世代の女性1割以上が無自覚の細菌性膣炎と言われています。

  • 魚が腐ったようなにおいがする
  • デリケートゾーンにかゆみがある
  • おりものの量が急に増えた
  • おりものに黄色、灰色などの色がある
  • 下腹部痛がある

上記のような症状が出た場合、細菌性膣炎の可能性があります。

元々女性の膣にはデーデルライン桿菌(かんきん)と呼ばれる善玉菌が常在して、膣内を酸性に保っています。
この働きにより細菌感染を防いでくれています。

ところが…

  • 膣内を洗いすぎる
  • ストレス・風邪・睡眠不足・疲労
  • バランスの悪い食生活
  • 抗生物質の使用
  • ステロイドの使用
  • タンポンの抜き忘れ
  • 不衛生な状態での性交渉

などで免疫力が低下してしまうと自浄作用が追いつかなくなってしまうのです。

細菌性腟炎は誰でもなる可能性があります。
月経前の子供、性交渉をしたことがない方、長い間性交渉をしていない高齢の方でもなることがあります。

細菌性膣炎は体力の回復とともに自然治癒することもありますが、放置すると様々な病気の原因となってしまいます。
安易に自己判断せずに早めに治療を受けるようにしましょう。