妊娠中のおりものは体調のバロメーター。初期・中期・後期別 おりものチェックポイント。

妊娠初期~中期のおりものチェックポイント

妊娠を知らせる兆候の一つにおりものの変化があります。

おりものは体の変化を知らせるバロメーターです。
生理周期(女性ホルモン)に合わせて変化します。
妊娠すると女性ホルモンも変化するため、おりものも変化します。
まだ妊娠検査薬が反応しないほど超初期でも、おりものの変化に注目していると妊娠の兆候に気づくことができます。

妊娠初期のおりものは水っぽくなる

妊娠初期のおりものは水っぽいおりものが多く分泌されることが多いです。
これは受精卵が着床すると妊娠を維持しようと女性ホルモンが分泌されるため、おりものがサラサラと水っぽく変化します。
これは大切な胎児が細菌感染しないように守る役割も果たすようです。

また時としてかたまり状のおりものが出ることもあります。
妊娠を望んでいるときには、おりものの量に普段から注目しておきましょう。

おりものだけでは判断できないことも

妊娠するとホルモンバランスの働きが変化するため、おりものが変化します。
しかし、おりものが変化した=必ず妊娠したというわけではありません。
おりものの状態はストレスや疲労などで変化することもあるからです。
妊娠したかどうかの確実な判定は婦人科で受けるようにしましょう。

妊娠中期にはさらに増える

妊娠中期にはおりものが更に増えます。
黄体ホルモンは妊娠8ヶ月に分泌のピークを迎えますが、それまではおりものの量が多いことが多いです。
衛生的に保つためにもおりものシートなどでケアしましょう。

妊娠初期~中期のおりものってどんな色?

妊娠中のおりものは水っぽく無色透明なことが多いのですが、白、黄色、クリーム色、茶色のおりものが分泌されることがあります。
これは危険な兆候なのでしょうか?

白、黄色、クリーム色になる

おりものが白、黄色、クリーム色になるのは珍しいことではありません。
妊娠初期にでるこれらのおりものは特に心配することがありません。

茶色いおりもの

妊娠すると着床出血でおりものが茶色っぽくなることがあります。
ただし必ずしも着床出血が起こるわけではありません。
着床出血の場合はいわゆる「おしるし」なので心配いりません。

ピンクや赤のおりものは要注意

妊娠初期~中期におりものがピンク色や赤くなった場合は要注意です。
流産や子宮外妊娠の危険があるからです。
必ず婦人科を受診して検査を受けましょう。

少しでも不安に思ったら婦人科に相談すると心が穏やかになる

ほとんどのケースでは多少おりものに色が付いていても問題のないことがほとんどです。

しかし同時にかゆみやほてり、悪臭などの症状がある場合、お腹の張りや痛みを伴う場合には、切迫流産などもありえます。
これくらい大丈夫だろうと考えずに、少しでも不安に思ったら産婦人科で診察を受けるようにしましょう。

妊娠初期以降、おりものに鮮血が混ざるときは注意が必要

妊娠超初期におりものに少量の血が混じるのは心配ありません。
これは「おしるし」と言って、着床を知らせるサインです。

受精卵が子宮に着床するときに、子宮内膜を溶かしてその中にある血管を壊すため、出血が起こるのです。
着床出血が起こるのは生理予定日の数日前から生理予定日頃に起こります。

すべての人に起こるものではありませんが、よくあることなので心配いりません。
ただし、妊娠初期以降、おりものに鮮血が混ざるときには注意が必要です。

鮮血が出るのは流産と子宮外妊娠の可能性

流産と子宮外妊娠の特徴は鮮血の大量出血が起こることです。
鮮血というのは出血が始まって間もないという意味です。
つまり、鮮血が出ているその瞬間にお腹の中でトラブルが起きている証拠です。

特に危険なのが子宮外妊娠の場合です

大量出血がある場合には卵管の破裂が起きている可能性が高いです。
鮮血+激しい腹痛が怒ったら危険な状況なのですぐに病院を受診する必要があります。

出血性ショックを起こすと、母体の生命が脅かされます。
診療時間外であっても、すぐに救急車を読んで病院へ行きましょう。

初期流産は遺伝子が原因

妊娠初期で出血が起こる初期流産は、子供が生まれ持って生まれてきた遺伝子が原因で起こると言われています。

妊娠した人の15%が流産を経験すると言われています。
特に胎盤が形成される妊娠12週目までに起こるケースがほとんどです。

年齢が上がると染色体異常が起きる可能性も高くなるため、流産の確率も上がると言われています。

妊娠後期のおりものチェックポイント

おりものがゼリー状のかたまりになる。粘液栓ってナニ?

妊娠後期になるとお腹が大きくめだつようになり、見た目に変化がわかるようになりますが同時におりものも変化していきます。
特に驚くのがゼリー状の塊になったおりものが出ることです。
本当にゼリーのようで、多くの人が「大丈夫なのかな?どうしよう」と不安になるようです。

このゼリー状のおりものを粘液栓と呼んでいて、妊娠後期による見られるおりもので出産の準備ができましたよ、という状態になったことを意味しています。
一種の「おしるし」とも言えるでしょう。

粘液栓が出産準備ができたことを意味するとは言っても、このおりものが出たからと言って直後に破水して出産が起こるわけではありませんので誤解しないでください。
ただ、出産が近くなっていることは間違いないことなので、そろそろ出産が違いんだなと心の準備をする意味でも粘液栓が出た場合は心構えをしておきましょう。

人によっては粘液栓が出てから、数日で陣痛が始まり出産するケースもあります。
こればっかりは個人差があるので、確実に何日後とは言えません。
出血による「おしるし」はもう間もなく出産という直近を意味していますが、この粘液栓は出産が近いという意味で捉えるようにしましょう。

出産後期になると気を付けなければいけないことも増えてきますし、初産の場合は特に精神的に不安になることもあります。
ちょっとした変化でも「大丈夫かな?」と不安になることが多くなりますので、できる限り自分で抱え込まずに産婦人科に相談するようにしましょう。

妊娠後期はおりものの量がますます増える

妊娠後期、臨月になるとおりものの量はどんどん増える傾向にあります。
仕組みは、妊娠後期になると女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が、それまで以上に増加します。

エストロゲンの分泌が増えた影響で子宮頸管からの分泌物が増加しますが、この分泌物こそが「おりもの」なのです。
ですから、妊娠後期や臨月になるとおりものの量はますます増加していきます。
「え?こんなに出るの?さっきおりものシート変えたばかりなのに」と驚く人が多いです。

これは妊娠後期に入って出産の準備ができつつあることを意味していますから、急におりものの量が増えたからと言って不安になることはありません。
妊娠していない時でも、生理周期によっておりものの量が変化していたと思いますが、妊娠するとそれまで以上におりものの変化が顕著になります。

ですから、トイレに行くときはおりものの色や量をこまめにチェックして、状態を確認することが重要になります。
量が増えることで、おりものシートを使う頻度が増えたり、トイレに行く回数も増えますがそれを面倒だと感じずに適切に処理していきましょう。

おりものシートなどを放置していると、雑菌が繁殖してしまい痒みやかぶれの原因となってしまい、妊娠後期の大事な時期に余計なトラブルを抱えてしまいます。
不安に思うことがあれば、産婦人科に相談することはもちろんですが、身体の変化は自分で認識するしかありませんので、注意しておきましょう。

茶色・ピンクのおりものは「おしるし」の可能性も

妊娠後期でも特に臨月近くなると、おりものの量が増えてきますが、注意してみておくのはおりものの色です。
鮮血のように赤かったり、茶褐色やピンク色のおりものは「おしるし」の可能性が非常に高いと言えます。

頻繁に大量の出血がある場合や、痛みを伴う場合は迷わず産婦人科を受診しましょう。
そうでない場合は、破水がなければ慌てる必要はありませんが、安心しておきたい場合は念のために医師に相談しましょう。

「おしるし」があるということは、本当に出産が近いことを意味していますので、できる限りの準備をしておきましょう。
ただ「おしるし」にも個人差があり、実際におしるしが来てから出産まで短い人もいれば、1週間以上の期間がある人もいます。
中には1度もおしるしがなく、そのまま出産するケースも珍しくありません。

予定日が近くなっているのにおしるしが来ないからといって焦ることも、不安になることもありません。
大事なのは、おりものの状態を適時、確実にチェックしておくことです。

妊娠後期、臨月になると教科書どおりに進んで行かないことも多くなってきますので、自分で身体の変化を捉えることが大事になってきます。
そして変化があったときに、焦らない事、不安になり過ぎない事、無理をしない事、冷静になって電話などで産婦人科に確認を取るようにしましょう。
焦って行動して、転んだりすることをできるだけ避けなければいけません。

破水をおりものと間違わないように注意!

妊娠後期は特におりものの量が増えてしまうので、破水しているのにおりものと間違ってしまうことがあります。

破水の特徴として、透明でさらさらしており少量の場合は、水様帯下と区別が付かないことが多いです。
しかし破水が始まると、止まることが無くじわじわと出続けます。
加えて人によっては独特の生臭いニオイがありますので、それでも破水とおりものを見分けることができるでしょう。

ただ無臭のこともありますので、自分で区別するのは難しいケースもあります。
少しでも破水かもしれないと思う兆候があれば、迷わずに産婦人科に直行しましょう。
破水は最初は少量でも、時間と共に量が一気に増えてくることがありますので、大きめの生理用ナプキンやバスタオルを巻いた状態で病院に行きましょう。

おりものを破水と間違えることは特に問題はありませんが、破水をおりものと間違えると急に産気づいてしまうことがありますので注意しておきましょう。
破水かな?違うかな?いつものおりものと違うな?という点があれば、破水を疑うようにしましょう。

分泌物がサラサラとしている場合は、痛みが無くても破水だと思っていいでしょう。
ただ、一般的に破水は陣痛が始まってから起こるとされていますので、おりものと勘違いするケースはかなり稀だとも言えますが、破水を放置していると感染症のリスクが高くなるので油断はできません。

それは破水か?おりものか? 破水とおりものの見分け方

破水とおりものを見分けるためには、破水がどのようなものかを知ればいいのです。

破水には種類があります

①適時破水
陣痛が始まって子宮口が10センチの大きさに開いてから、破水が起こります。
この破水を適時破水と呼んでいます。

②早期破水
陣痛が始まって子宮口が開き始めているものの、10センチに満たない状態で破水が始まることを意味しています。
出産そのものは始まっているので、特に心配する必要はありません。

③前期破水
陣痛が起こる前に破水することを意味します。全体の1割以下で発生します。
陣痛が来る前の破水なので、出産までに比較的時間が掛かるケースが多いです。
そのため、感染症にかかるリスクが高くなりますが、そのような場合は人工的に陣痛を誘発させるなどして出産を早め、感染症リスクを抑えます。

破水をおりもの・尿漏れと間違わない見分け方

おりものは基本的に粘度が高いのが特徴ですが、破水はサラサラしていておりものより生臭いのが特徴です。
中には無臭の場合もありますが、サラサラと持続して出てくる場合は破水だと思って間違いないでしょう。

あと尿漏れとの違いは、尿に含まれているアンモニアで判断しましょう。
破水と尿の場合は明確な臭いの違いがありますので、簡単に判別可能です。

また破水は自分の意志で止めることができませんから、動くたびに漏れます。
逆に尿であれば、自分の意志で止めることも可能ですから、そういう点でも見分けることができるでしょう。

妊娠中のおりもの検査は必ず受診してくださいね

妊娠したかもしれないと思ったら、必ず産婦人科を受診しましょう。

  • 「おしるし」があったから妊娠している
  • 「生理が来ない」から妊娠している
  • 「検査薬で陽性だった」から妊娠している

…などと自分で判断して産婦人科を受診しないのは危険です。
必ず産婦人科で確定診断を受けて、定期検診を受けるようにしましょう。

妊娠した場合、必ず行われるのがおりものの検査です。
この検査ではクラミジアやトリコモナスなどの性病に感染していないかを見ます。

もしも性感染症に感染している場合、早産や流産のリスクが高くなります。
出産時にも完治しないままでいると、出産時に産道で新生児にも感染してしまい結膜炎から最悪失明に至ることもあり大変危険です。

妊娠中はおりものの変化によく注目しておいてください。
免疫力が低下しているため、いつもより性感染症にかかりやすくなっています。

特に膣カンジダ症や細菌性腟炎は性行為がなくても発症します。
免疫力が低下する妊娠中は非常に発症しやすくなります。
おりものシートなどを使って衛生状況に気をつけてください。

妊娠中はいつも以上にデリケートゾーンの変化には敏感でいるようにしましょう。
おりものを観察していれば、体の中で起きている変化を感じ取ることができます。
少しでもおりもので気になることがあった場合には、そのままにせずに必ず検査を受けるようにして下さい。

ほとんどの性感染症は妊娠中でも治療することができます。
早めに治療をすれば胎児に大きな影響はありません。