「おりものが多い」なぜあなたのおりものは多いの?こんなときは病院へ!

おりものの多い・少ないは他人と比べても意味がない

おりものの量には個人差があります。
自分では普通だと思っていても、他人からすれば少なかったり多かったりします。

おりものの量は、普通・少ない・多いという客観的な数値のようなものがありません。
毎月の中でもその量は変わりますし、年齢や体調によっても変化します。

おりものの量は他人と比較ができない

そこで大事なのが基準は自分で決めるということです。
他の人がどうだからという比較ができない以上は、おりものの状態を判断するのは自分自身で行うしかありません。

おりものの異常があるかもしれないと自分で判断するためには、おりものがどういったことで変化するのかを知っておく必要があります。
単に量が多いから対処が面倒だと感じているだけであれば、それは異常に気が付いていないことの証拠となります。

おりものシートの活用

おりものの変化にいち早く気が付くためにも、おりものシートの活用は欠かせません。
単に多いのか、少ないのか、色や粘り気なども含めて、おりものシートがあれば、その変化に気が付きやすいのは事実です。

下着を汚してしまうというリスクを避けるためにも、おりものシートを常備して着用することを習慣づけてください。
ただし、おりものシートを面倒だからと長時間つけっぱなしにしている女性もいますが、感染症のリスクを高めることもありますので避けましょう。

いつもおりものが多いのは問題ない?

おりものは女性ホルモンの影響を受けるので…

  • 女性ホルモンが増える10代~30代にかけてはおりものの量が多くなります
  • 女性ホルモンが減る30代~40代以降はおりものの量が徐々に減少し、閉経と共にほとんど見られなくなります

しかし10代20代であってもおりものの量が少ない人がいます。
逆におりものの量が多くて困っているという人もいます。

生理不順がある場合には、おりものの量も減りますが、生理がキチンときているのであれば、おりものの量が少なくても問題ありません。
また生理がきちんと一定の周期で来ているのであれば、おりものの量が多くても問題はありません。

これは体質や構造的な問題によるものです。
体質的におりものの量が少ない人もいれば、おりものが出にくい人もいます。

おりもの量が体質的に多いのは問題ありません

下着が汚れるのを不快に感じる場合にはおりものシートで対処しましょう。
おりものシートをこまめに取り替えても対応できない場合には一度婦人科を受診してください。

おりものの量が多いだけでは問題ありませんが、おりものシートを使っても漏れてしまうほど多い場合には子宮膣部びらんなどの可能性があります。

性交の後におりものが多いのは異常?

性交の後におりものの量が増えると性感染症にかかってしまったのでは?
…と不安になる方がいますが、これは普通のことです。

性行為の刺激で気持ちが高ぶると、私達の脳から司令が出ます。
すると性器の摩擦を減らすために潤滑液が分泌され、おりものの量が増えます。

また排卵期の性交は受精を助けるためにおりものの量が増えます。
これはとても自然な行為で異常なことではありませんので安心してください。

性交後にもおりものの量は増えます。
これはおりものが激しくかき混ぜられ泡立ち、白濁したおりものに変化するからです。

性交後に血が混じったおりものが出ることもあります。
成功の刺激によって膣や子宮周辺に傷がつくと少量の血がまじることがあります。
これも異常なことではありません。

ただし、性交後、数日して…

  • おりものが黄色くなった緑色になった
  • 腐ったような臭いがする
  • 白いカッテージチーズのようなポロポロしたカスが出る
  • おりものに血が混じった状態が続く

という場合には性感染症の疑いがあります。

先延ばしにせず速やかに婦人科を受診して下さい。
おりものに異変があった場合には性行為をおやすみして治療に専念するようにしましょう。

おりものが多くなる原因

疲労やストレス(ホルモンバランスの乱れ)

おりものの量が多くなる原因の1つが、疲労やストレスによるホルモンバランスの乱れです。
おりものの量が多いかどうかは客観的な比較ができませんから、自分で普段よりも多いかどうかを判断することになります。

身体的な疲労はストレスを蓄積することになり、それによってホルモンバランスは乱れてしまいおりものの量が多くなることがあります。

何となく疲れが抜けにくい、ストレスが貯まっていると感じることがあれば、できるだけ早く休息を取って体の疲労を回復させましょう。
そうすることでおりものの異常というのは解消していく可能性があります。

一番良いのはストレスの原因そのものを取り除くことですが、実際はそれができないことがほとんどです。
よって、ストレスを軽減させることが現実的な対応となります。

ストレスを軽減する方法は人によって様々ですが、趣味に打ち込んでみたり、好きな音楽を聴く、アロマなどで気持ちを落ち着かせるなどがあります。
そういった事を日常的に行うことで、ストレスを受けても蓄積することを避けることができるでしょう。

おりものが多くて困っているけれど、特に何の対処もしていない女性は多くいます。
つまり何が原因で多くなっているのか分からないから、対処法も分からない、こういうものなんだと諦めている女性が多い証拠です。

疲労、ストレスによるホルモンバランスの乱れは、思っているよりも頻繁に起こるため、できるだけ体の声を聴くようにしましょう。

月経周期との関連

おりものは体に異常がなくても、月経周期の中でも変化します。
女性であればその変化を感じ取っていると思いますが、どういったタイミングでどのように変化するのかを見てみましょう。

月経終了直後

月経終了直後はおりものはサラサラとしていて粘り気がなく、出てくる量も少な目なのが一般的です。
市販されているおりものシートで十分対処できる量です。

排卵前

排卵期が近づいてくると、精子を受け入れるために子宮頸管からの分泌液が増え、おりものも必然的に多くなります。
排卵期になると量がピークに達して、卵の白身のように糸を引くような透明でありながらも粘り気のある液体へと変化します。

排卵後

排卵期を過ぎると、おりものの量は再び減少に転じます。
色は白濁したものに変化ししばらくその状態が続いた後、月経前に少し量が増えるのが一般的です。

このように月経周期の中でおりものの量は変化するため、それは自然なことで心配する必要はありません。

しかし、こんなときは要注意のサインです

普段の月経周期中のおりものに比べて…

  • おりものの量が増える
  • 粘り気が強い時期が長期間続く
  • その逆でサラサラした状態のおりものの量が増える
  • おりものがずっと出続ける

重要なのは、いつものおりものの状態を把握しておくことです。
そういったことに注意して生活していくことで、おりものの異常を自分で察知することができるのです。

妊娠

女性は妊娠するとホルモンバランスが変わるため、その影響を大きく受けます。
その一つにおりものの量が多くなることが挙げられます。
妊娠するとおりものは多くなりますが、それは当然のことなので特に気にする必要はないでしょう。

こんなときは要注意

もし痒みや痛みが出てきた場合は、すぐに婦人科で検査を受けるようにしてください。
妊娠中はただでさえカンジダ菌が増殖しやすい環境になっています。

おりものシートなどは長時間着用することなく、小まめに取り換えてください。

清潔を勘違いしないこと

注意すべきは清潔にしなきゃいけないからと言って、過剰なまでに反応することです。
おりものが増えると気持ち悪いという感覚が強くなってしまうために、膣の中まで洗う人がいます。

しかしこれは「洗い過ぎ」であり、ぬめりなどが洗い流されるのと同時に膣内にいる常在菌まで一緒に洗い流してしまいます。
それによって膣内は雑菌が繁殖しやすい状態になり、清潔にしているつもりが逆に汚くなり病気に繋がるリスクが高まります。

妊娠だけでなくおりもので気持ちが悪いとか量が増えている場合は、シャワーのお湯でさっと洗い流す程度で十分です。

抗生物質の服用

おりものが増える原因として考えられるもので、抗生物質の服用があります。
何らかの感染症などに掛かって抗生物質を服用していると、膣内の環境が変化します。

抗生物質は膣内に存在している常在菌まで攻撃するので、病気を治すための抗生物質による副作用の影響を受けてしまうのです。

もし、おりものの量や臭いがいつもよりも大きく変化した場合は、産婦人科医などに服用している薬とともに状態について相談してみましょう。
薬の変更などもできるだけ早めに検討することが重要になります。

やってはいけないこと

一番よくないのは、放置して抗生物質を服用し続けることです。
そうなると膣内環境はどんどん悪化してしまい、カンジダ菌など普段なら悪さをしない細菌が増殖し、膣炎を発症するリスクが高まります。

自衛手段としては一度でも抗生物質の服用で、おりものが増えるなどの異常があった場合はその事実を伝えることです。
そうすれば医師も処方薬を見直して、なるべく影響の少ないものに変えてくれるでしょう。

病気

おりものが多くなる原因として、一番やっかいなのが「病気」です。
病気にかかるとおりものは「量」だけでなく、「色」や「臭い」にも変化が起きる可能性が高くなります。

膣炎

膣炎はストレスや疲労によるおりものの増加が進行して起こる炎症ですが、おりものが増えた段階で既に膣炎を発症しているケースが多く見られます。

症状が軽いからと放置する女性が多いのですが、仕事の忙しさなどで放置していると慢性化する危険性がありますので、酷くなる前に産婦人科で診てもらいましょう。

性感染症

性感染症になると、膣内の環境は激変してしまいおりものが多くなったり、臭いや色に変化が起きて、痒みや痛みが出ることもあります。
主な性感染症は以下になります。

膣カンジダ症

おりものがカッテージチーズのような白くポロポロした状態になります。

膣トリコモナス症、クラミジア感染症

おりものの色が黄色、黄緑色、泡が混じる、悪臭を放つなどの症状が出ます。

細菌性膣症

おりものが淡い黄色、グレーになり粘着質でベトベトしていて生臭く感じます。

子宮頚部びらん

妊娠適齢期の女性には多く見られる病気ですが、それほど心配することはありません。
安静にして体力が回復すれば自然と治癒する病気ですが、おりものの量が生活に支障をきたすほど多くなったり、不正出血がある場合は産婦人科の診断を受けます。

子宮頸がん、子宮体がん

子宮に関連するがんになるとおりものの量は多くなります。
がんの場合は出血が頻繁に起こることから、おりものの色が茶褐色や赤褐色になります。
このような場合はできるだけ早く医師の診断を受けるようにしましょう。